ポリプテルス・エンドリケリ・エンドリケリの繁殖


掲示板で話題になったエンドリケリの繁殖情報です。
ELさんの御友人の体験をまとめました。
情報提供どうもありがとうございました。


始まり


7年位前に5匹のエンドリを手に入れた事から始まります。
最初は繁殖など考えてもおらず普通に飼っていました。


 
 

初期の飼育環境

水槽 180×75×60(高)オーバーフロー、ベアタンク
水温 25℃
ph 6〜7
導電率  300μジーメンス
水替え
ph6位になると全水量の1/3〜1/4。
マーフィードのスタンダードを使用。
照明 30W×4本 (ニッソウ PGU)
14時〜22時まで点灯。
エサ 人工飼料(メーカー、商品は特にこだわらず)
ドジョウ、赤虫、
☆ザリガニ、☆ブラックバス、☆ブルーギル
魚体 雌雄共に60cm位
成魚は水質への順応性がありますが、
  稚魚は急変に弱いので水換えには注意が必要。
   
☆印の3種は釣りに行った時に採取した物。
  これらは帰化種なので与えていますが、
  日本古来の固有種については、
  環境保護の観点から自然採取は行っていません。
  基本的には何でも良く食べるようです。
 
 

産卵のきっかけ

水換え(1/3)をした翌日から
  ある1匹が特定の1匹を執拗に追いかけ始めた為
  急遽シェルター代わりに
  ウィローモスとミクロソリウムを活着させた流木を入れた
  その夜のうちにウィローモスの着いた流木に産卵した。
  しかしこの時はまさか産卵するとは思ってもみなかった事
  準備と経験不足により、全て食べられてしまった。
   
何と翌日には別のペアが産卵をした。
  2回目は流木ごと取出し90cmのレギュラー で孵化させた。
  (新水、親水槽の水、50%ずつ)
   
ろ過は上部フィルター、ベアタンク
  死水域が出来ない様に所々にエアレーションを極弱く。
   
産卵中は大変神経質になっている為、
  繁殖行動が 確認できたら極力近づかない様に。
  ちょっとした事でも産卵を中止してしまい、
  最悪、食卵するそうです。
  繁殖行動中に水槽前面に目隠しのシートを張った所、
  これがマズかったのか繁殖行動を止めてしまった。
   
ウィローモスとミクロソリウムは
  ELさんの水槽から増えすぎた物を分けたもの。


 
 

飼育方法

卵の数 約20個
孵化の日数 3〜5日
初期の
  飼育
孵化後1週間を目安にブラインシュリンプを与える。
与えれば与えるだけ食べるので
出来るだけこまめに定期的に給仕する。
日に4〜5回給仕。

この時の給餌回数と生存率、成長率は比例して高くなる。
それに併せて水も汚れる為、毎日、10〜15%水を替える。

その後の
  飼育
成長に合わせて赤虫、メダカ、人工飼料と
バリエーションを増やす。
メダカを食べる頃から共食いが激しくなる為、
個別飼育が望ましい。


最初に孵化した時は共食いに気づかず、15匹が7匹まで減ってしまった。 
  (約20個の内、15個が孵化)、
これらのF1個体も去年、2ペア出来、合せて約50個の産卵をした。
  最初に産卵した2ペアも毎年1〜2回、約30個ずつ産卵している。


 
 

現在の飼育状態


最初の5匹 2m×1m×60cm(高)オーバーフロー水槽でベアタンク
上記の水草を活着させた流木。
魚体サイズは約65cm。
F1個体7匹 上記と全く同じ設備。管理も文頭に書いた通り。
魚体サイズは約70cmで親より大きくなっています。
F2個体20匹位 180×60×30(高)(cm)を4本
個別飼育用に30×20(奥行)に
パンチングプレートで仕切った特別製水槽。
今は空き有り。
ろ過は水槽1本に付き外部フィルター2機。
排水は配管加工。
幼魚20匹位 1番最初に産卵した水槽セット
20cmを超えた幼魚